- ≪参戦ドライバー≫
- 1stドライバー(弊社)小山 佳延
- 2stドライバー 東 徹次郎
- 3stドライバー 松井 猛敏
- 4st ドライバー 佐々木 孝太
4時間の長丁場に備えて出来る限り走行を控える事に。
走行順は佐々木選手→弊社 小山→東選手→松井選手で、全員が2周のみ走行して予選前のマシンチェックを予定。しかし、佐々木選手の走行2周終了と同時に激しいスコールに見舞われました。
ここで大切なマシンに何かあってもいけないので、長丁場の24時間レースに備えて、走行を中断しました。そして夜の予選に備えました。
ひとまずドライバー4人全員が予選クリアの基準となる2周を消化する事に。
24時間レースにとって最も大切な事は、予選の順位ではなく24時間後にどこにいるか!
したがって、マシンを労わる事を考え予選を走行。
接触やクラッシュはご法度。
全員がしっかりタスキを繋げていく事に専念。
その為、特にクラッシュ、接触の多いナイトセッションは、特に、慎重かつ丁寧に。
そしてしっかり周りの状況、マシンの状況を判断して走行する事が求められます。
昨年とは違いマシンにもコースにも多少慣れてきているので、与えられた条件の中で
出来る限りタイムも意識しながら走りました。
コースは走行前に降った雨の影響が多少残りハーフウェットからのスタートとなりました。
走行は佐々木選手から。順調にマシンを走らせる。路面コンディションも徐々によくなり
タイヤのグリップも良くなってきました。
佐々木選手は、暫定4位。
次に弊社小山がドライブ。
路面がほぼドライになり全体的にまだグリップは低いもののある程度安心して走行出来るまでに回復。その結果タイムは 9:27.826 と暫定1位。
松井選手、東選手もアタック。最終結果は予選3位となりました。
やはりポルシェ、アウディが9分前半ととても速いタイムを刻んでました。とは言え、刻んだのは
予選終了間際の路面コンディションが一番いい条件でのタイムでした。
同条件ならいい勝負が出来ていたと思うのでひとまず予選①としてはまずまずのスタートと
なりました。
9:27.826(予選中の最速タイム)
クラス6台中3位にて予選終了
総合160台中60位前後
この予選も前日の予選と同じ走行順で1周のみのアタック。
路面は完全ドライ。
佐々木選手→弊社 小山→東選手→松井選手で走行、
この予選も限られた条件(縁石カット禁止)の中で果敢に攻めましたが、GT3車両や遅いマシンの
の処理等にてこずり不本意なタイム・・・しかし、佐々木選手が9秒台と見事なタイムを刻んで
くれました。
相変わらずポルシェは速く8:58秒台をマーク。堂々のPPでした。
クラス6台中3位にて最終予選終了
総合160台中60位
今年から予選のタイムは各セクター(かなり細かくセクター分けされてます)の最速タイムを
つなぎ合わせた仮想タイムで順位を決定します。
20号車の仮想タイムは9:06台。それでもアウディに遅れる事4秒。
予選の順位は変わらず3位となりました。
決勝のスタート時の天気は快晴。気温は暑く25度超えの気温となりました。
13:45から始まったグリッドウォークは日本のGTレースより遥かに多い観客数で、20万人以上と
言われてます。(公式では発表されてませんが)現地での感じでは20万人どころか30万人は
来場しているのかな?と思ったほどの観客数でした。
その後は弊社小山、松井選手、東選手というルーティーン。
ひとり8~9周のおおよそ1.5時間を担当。
予定通り佐々木選手がスタートで順位を上げて順調な滑り出しを見せました。その後、大きなトラブルもなく周回を重ねる。この時点でクラス2位に浮上。
順調に弊社小山→松井選手と走行してました。
しかし、東選手が残り1周となったところで不運なアクシデント(バーストによるクラッシュ)。
それもDottinger Hoheと言い最終セクションの一番スピードの乗るストレートから全開で飛び込む
左コーナーのAntoniusbucheでいきなり右リアタイヤがバースト。東選手の絶妙なマシンコントロールによりイン巻による大クラッシュは免れましたが、アウト側の土手とガードレールに当たりフロント周りと左リアのアームを破損。
幸い東選手が無傷だったのが不幸中の幸いでした。
また、タイミングも悪く別の場所で大きなクラッシュが発生していたので車両回収も遅れに遅れ、
ピットに戻ってきたのはクラッシュ発生から約2時間後となりました。
ピットに戻ってきたマシンをチーム監督の渡辺氏自らも手伝いマシン修復に全力を尽くします。
しかし、見た目以上に損傷がひどく修復するのに約5時間かかりました。
それでも優秀なメカニックのお蔭でクラッシュから7時間後、無事にコース復帰しました。
本当にメカニックの方の迅速な修復作業には頭が上がりませんでした。
その後は何事もなかったように、スタート時と変わらないスピードで走行。
1位を走っていたポルシェがクラッシュにより戦線離脱。アストンも同じくリタイヤ。
コース上にはアウディ2台とマスタング、レクサスの4台。
アウディは快走を続け1,2を独占状態。
ここにきて3位のマスタングも調子がすぐれない。ついにはストップ。
しかし周回数的に、我々のレクサスはマスタングの周回数を抜かないと3位にはなれない。
残り時間は十分に残されていたので、ドライバー全員が完走に切り替えマシンをいわたりながら
走行を継続。
その結果マスタングを抜いてクラス3位に。
最低限の目標『完走』を達成すためにその後もドライバー全員が細心の注意を払ってドライブ。
残り1.5時間、最終スティントチェッカードライバーとして弊社小山が担当すことに。
この大役をしっかりこなし、2019年ニュル24時間レースのチェッカーを受ける事が出来ました。
成績こそ昨年と同じ3位でしたが、チームの結束力がしっかり結果に結びつけることが出来たとても素晴らしいレースとなりました。
レース後は来年こそ『クラス優勝』を!!と、みんなで誓い合いました。
応援して下さったスポンサー様、チームの皆様、関係者の皆様、心より感謝を申し上げます。
『本当にありがとうございました。』
弊社小山の2019年のニュルへの挑戦はまだまだ続きます。残り何戦参戦出来るか分かりませんが、VLNでクラス優勝出来るよう更に努力を続けて挑戦していきます。
引き続き、皆さまの応援をよろしくお願い致します。